うつ病により精神科を受診する目安

1.はじめに

こんにちは。あなたや、あなたの知り合いがうつ病の症状を経験しているなら、助けを求めることが重要です。うつ病は、生活の質、人間関係、そして身体の健康にまで影響を及ぼす可能性のある、深刻な精神的健康状態です。うつ病の助けを得るための最良の方法の1つは、精神科を受診することです。精神科を受診することは、ハードルが高いと感じることもあるとは思います。ですが、もし、あなたや、あなたの知り合いが、うつ病かもしれない。そう思った場合、ぜひ、精神科の受診を検討して下さい。

では、うつ病で精神科を受診する際の目安はどのようなものでしょうか。それらを確認していきましょう。

 

2.うつ病の症状を認識する

うつ病を治療するための最初のステップは、その症状を認識することです。うつ病の症状には、悲しみ、絶望感、無価値感、食欲、睡眠パターン、エネルギーレベルの変化などがあります。もし、あなたやあなたの知り合いがこのような症状を経験していたら、行動を起こすことが重要です。

では、どのようにうつ症状を認識すればよいのでしょうか。

うつ病の初期症状を自身で認識することは、微妙であったり、個人差があったりするため、難しいかもしれませんが、先ずは一般的な初期症状をいくつか紹介します。因みに、私自身は、初診時、これらの症状すべてに当てはまっている状態でした。また、機会があれば、ご参考になるか、需要があるか分かりませんが、私の治療遍歴についてもご紹介できればと思います。では、紹介します。

2-1.持続的な悲しみや気分の落ち込み

悲しみや絶望感が2週間以上続くようであれば、うつ病の兆候かもしれません。もし、不意に涙がでるようなことが度々あるようであれば、即座に精神科を受診することをお勧めします。

2-2.活動に対する興味の喪失

趣味や友人と過ごす時間など、以前は楽しめていた活動への関心が薄れた場合、うつ病のサインかもしれません。

2-3.食欲や体重の変化

食欲や体重に大きな変化があった場合。例えば、いつもより多く食べたり、少なく食べたり、努力せずに体重が増えたり減ったりした場合。それはうつ病の兆候である可能性があります。

2-4.睡眠パターンの変化

寝つきが悪い、眠りが浅い、いつもより多く寝ているなどの症状がある場合、うつ病の可能性があります。

2-5.疲労感や気力の低下

十分な睡眠をとっても、疲労感や気力不足を感じる場合は、うつ病のサインかもしれません。もし、朝、ベットから起き上がれないようなことが度々あるような状態であれば、即座に精神科を受診することをお勧めします。

2-6.無価値感や罪悪感

無価値感や罪悪感を感じたり、過度に自己批判をしたりする場合は、うつ病の兆候である可能性があります。

2-7.集中力の低下

集中力や判断力が低下している場合は、うつ病の可能性があります。もし仕事や日常生活に支障が出ている水準であれば、即座に精神科を受診することをお勧めします。

2-8.からだの異変

心と体は繋がっていると言われています。例えば、原因不明の頭痛、背部痛、などが、長期にわたり続いているようであれば、それはうつ病の兆候である可能性があります。

2-9.周囲からの受診の薦め

うつ状態が悪い場合、正常な判断ができないです。ですので、私はまだ大丈夫、と、倒れてしまうまで、思いがちです。親しくしている周囲の人、例えば、家族や友人、同僚などから、受診を促された場合、自分で大丈夫と思っていても、精神科の受診を検討してみることをお勧めします。

2-10.希死念慮

死に対して、考えたり、調べたり、準備・計画し始めている場合、即座に受診を検討して下さい。

これらの症状の1つ以上を経験したからといって、必ずしもうつ病であるとは限らないことに注意する必要はあります。ですが、これらの症状が2週間以上続く場合は、精神衛生の専門家に助けを求めることが重要です。うつ病は治療可能な疾患であり、早期に助けを求めることで、回復の可能性を高めることができます。

3.予約を入れる

次のステップは、精神科医との面談を予約することです。精神科クリニックに連絡することで、予約ができます。多くの精神科医がオンラインや遠隔診療の予約もおこなっており、便利で利用しやすいでしょう。但し、恐らくあなたが思っている以上に、世の中の精神疾患の患者数は多いので、予約がなかなか取れない場合もあると思います。ですので、軽度な段階での、早期の予約の検討をお勧めします。また、精神科、と聞くと、身構えてしまう場合もあると思いますが、私の実感ではありますが、一般的な内科などの雰囲気と変わりありません。ですので、あまり思い詰めずに、受診を検討することをお勧めします。

初診では、診療時間が長く設けられます。ですが、うつ状態では、うまく医師に自分の症状などを伝達できないケースも考えられます。ですので、予約の前に、自分の症状や疑問に思っていることを、簡単にでよいので、リストアップしておくとよいでしょう。また、病歴や服用している薬、過去に受けた精神疾患の治療について、情報を集めておくとよいでしょう。

診察では、精神科医があなたの症状、病歴、ライフスタイルについて質問します。また、基礎疾患を除外するために、身体検査や臨床検査を実施することもあります。これらの情報をもとに、精神科医は診断を下し、治療計画を立てることになります。

4.治療計画に従う

受診の後は、治療計画に従うことが重要です。うつ病の治療には、薬物療法認知行動療法、生活習慣の改善、またはこれらのアプローチの組み合わせがあります。処方された治療計画を守り、通院を継続し、不安や副作用があれば、都度、精神科医に伝えることが重要です。但し、残念ながら、うつ病はただ薬を飲んで、寝ていれば治るものではなく、自分自身による努力が必要な場面が多々あります。自分のことを最もよく理解できるのは、他ならぬ自分しかいません。ですので、自分で考え、調べ、行動し、感じたこと、変化したことなどを、きちんと医師と共有することが、治療の近道になります。

5.最後に

うつ病の治療を受けることは、回復に向けた勇気ある重要な一歩であることを忘れないでください。精神科医にかかることで、気分を良くし、生活の質を向上させるために必要な助けを得ることができます。

 

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