うつ病になり、やめたこと、はじめたことなど-1

はじめに

こんにちは。

今回は、私がうつ病を治療していくにあたり、やめたこと、はじめたこと、それらにより得られたこと、今後のこと、について説明していきたいと思います。

今回の内容は私個人の場合の話なので、もちろん、個人差はあるとは思いますが、少しでも多くの人の役に立つことを願い、共有したいと思います。

思ったより長くなってしまったので、記事を数回に分けて、内容について共有したいと思います。今回は、やめたこと、についてお話します。

本題

1.飲酒について

アルコールがうつ病に悪影響なのは、容易に想像できると思います。私は、週に1、2回ほど飲んでいた程度で、飲酒についてはそこまで依存していた訳ではありませんでしたが、うつ病を機に、完全にやめました。うつの治療において、飲酒は、具体的には以下の理由でやめる必要があります。

1-1.脳内化学物質の調整機能低下

アルコールは、気分の調節に関わるセロトニンドーパミンなど、脳内の化学物質のバランスを崩します。慢性的なアルコール摂取は、うつ症状の悪化につながります。

1-2.気分の不安定

アルコールを使用すると、症状を悪化させる負の連鎖に陥ります。アルコールは一時的な逃避として気分を良くすることが可能ですが、効果がなくなると、罪悪感、不安感、絶望感を増大させることになります。

1-3.治療の妨げになる

そもそも、薬とアルコールの同時摂取は、絶対にやめましょう。

アルコールは一時的に多幸感を得られますが、長期的な影響としてうつに悪影響を及ぼす為、うつ病の治療において、やめる必要があります。アルコール中毒者の方々にとって飲酒をやめることは非常に困難なこととは思いますが、ぜひ、やめることをお勧めします。

2.煙草について

アルコールほどではないですが、タバコも、うつ病に悪影響を及ぼします。
それには、いくつかの理由があります。

2-1.ニコチン中毒

タバコに含まれる中毒物質であるニコチンは、一時的に気分や集中力を高めることができる刺激物です。しかし、この効果は短時間であり、アルコールと同様に、うつ病の症状を悪化させる中毒のサイクルにつながります。

ニコチンは、気分の調節に重要な役割を果たすドーパミンセロトニンなどの脳内神経伝達物質のレベルに影響を与える可能性があります。慢性的な喫煙は、これらの化学物質のバランスを崩し、うつ病の症状を悪化させることにつながります。

2-3.健康への影響

喫煙は、広く知られているかとは思いますが、心臓病、脳卒中、がんのリスク増加など、さまざまな健康上の悪影響と関連しています。これらの健康問題は、うつ病の症状をさらに悪化させ、生活の質を低下させることにつながります。

2-4.経済的な負担

喫煙するにはもちろん、煙草を購入する必要がありますので、お金がかかります。経済的な負担がかかり、ストレスや不安の増大につながり、うつ病を悪化させる可能性があります。

私は、今では約半年、禁煙に成功していますが、もともと重度のニコチン中毒者でした。なので、喫煙者にとって、禁煙がどれほど難しいことか、それは身に染みて、痛いほど、分かります。しかし、喫煙はアルコールと同様に、一時的にうつ病の症状を緩和させますが、長期的に考えると、精神的・肉体的に悪影響を及ぼします。

ですので、うつ病に悩む人は、できれば、煙草はやめることをお勧めします。ですが、ニコチンはアルコールほどの悪影響はないですので、もし禁煙が過度なストレスになるようでしたら、無理な禁煙はやめたほうが良いかもしれません。

私は、うつ病を治したい一心で、根性で、禁煙しました。

3.過食

過食についても、いくつかの理由でうつ病に悪影響を及ぼします。

3-1.体重増加

過食は体重増加につながり、うつ病の症状を悪化させる可能性があります。肥満がうつ病のリスク上昇と関連することが、研究で示されています。

3-2.栄養素の欠乏

過食している場合は、高カロリーで低栄養の食品を摂取していることが多いです。そのため、脳の健康や気分の調整に重要なオメガ3脂肪酸ビタミンD、ビタミンB群の不足など、栄養素の欠乏につながることがあります。

3-3.血糖値の変動

食べ過ぎは血糖値を変動させ、気分やエネルギーレベルに影響を与える可能性があります。糖分や炭水化物を食べ過ぎると、血糖値が急激に上昇し、その後急降下するため、疲労感やイライラ、気分の落ち込みにつながります。

3-4.炎症

食べ過ぎは慢性的な炎症を引き起こし、うつ病との関連性が指摘されています。糖分、不健康な脂肪、加工食品を多く含む食品を摂取すると、体内で炎症が起こり、うつ病を含むさまざまな健康問題につながることがあります。

過食は体重増加、栄養不足、血糖値の変動、炎症を助長し、うつ病の症状を悪化させます。私の場合、数年間で肥満と判断される体重の水準になってしまいましたが。過食をやめることができてからは、標準体重とされるところまで自分の体重を減量することができました。精神的な健康を維持するためには、健康的な食生活が、とても重要です。

4.スマホ依存

スマホ依存は、いくつかの理由でうつ病に悪影響を及ぼします。

4-1.他者との比較

スマホの使用は、メディア上の他人の理想的な生活と、自分とを比較することに繋がる場合があります。その結果、自分に自信が持てなくなり、自尊心が低下し、うつ病になる可能性があります。

4-2.睡眠の妨害

就寝前のスマホの使用は、睡眠パターンを乱し、睡眠の質と量の低下を招きます。睡眠不足は、うつ病のリスク上昇につながることが指摘されています。

4-3.孤立の助長

スマホは人とのつながりを保つのに役立ちますが、使いすぎは、孤立や社会的引きこもりにつながる可能性があります。これは、うつ病や孤独感を助長する可能性があります。

4-4.ドーパミン依存

スマホの使用は、ドーパミン中毒につながる可能性があります。これは、スマホを使用する際に放出されるドーパミンの快楽効果に依るものです。スマホを使うことで快感を得るという依存のサイクルに陥り、さらにスマホを使うようになり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。

スマホは便利ですが、依存するように設計されていると言われています。使い過ぎには注意しましょう。

5.カフェイン摂取

カフェインは、いくつかの理由でうつ病に悪影響を及ぼす可能性があります。

5-1.睡眠の妨害

カフェインは睡眠を妨げる刺激物であり、睡眠の質と量の低下を招きます。睡眠不足は、うつ病のリスクを高めることにつながります。

5-2.不安感

カフェインは不安感を増大させ、うつ病の症状を悪化させる可能性があります。カフェインを大量に摂取すると、神経質になったり、考えごとをしたりすることがあり、これが不安症状を誘発したり悪化させたりすることがあります。

5-3.脱水症状

カフェインは利尿作用があるため、脱水につながる可能性があります。脱水は、疲労、イライラ、気分の落ち込みを引き起こし、うつ病の症状を悪化させる可能性があります。

5-4.栄養素の欠乏

カフェインは、カルシウムやマグネシウムなど、気分の調整に重要な特定の栄養素の吸収を妨げる可能性があります。これらの栄養素が不足すると、うつ病の症状を悪化させる可能性があります。

色々と紹介させて頂きましたが、カフェインは、日中にコーヒーを数杯飲む程度の一般的な水準では全く問題ないとされています。また、カフェインには、ドーパミンセロトニンの生成の増加、運動能力の向上、さらには認知能力の向上など、良い効果も多々あります。ですので、錠剤やエナジードリンクなどによる、過剰摂取についてのみ、控えるようにしましょう。また、睡眠前の摂取についても、控えるようにしましょう。

 

まとめ

今回ご紹介させて頂いた、私がうつ病になってやめたことは、
1.飲酒。2.煙草。3.過食。4.スマホ依存。5.カフェイン摂取。でした。

悪習をやめることは、心身の健康を改善し、良い影響を与えることができます。皆さんも、何か当てはまることがあれば、無理のない範囲で、やめることを検討してみると良いかもしれません。


では、今回も最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立てればうれしいです。また、宜しくお願いします。

 

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